給料が低い、思ったほど伸びない。
休みが取りづらい。
子どもとの時間をもっと取りたい。
人間関係が悪くて仕事に行くのが辛い。
自分自身の自由な時間が少ない。
このように現在の職場環境や収入に不満を抱えている薬剤師の方も少なくないのではないでしょうか?
この記事では、薬剤師が年収や待遇、環境の向上を目指す際に考えたいポイントと選択肢についてご紹介します。年収アップを目指すために、自分の希望を明確にし、適切な行動を選びましょう。
年収や環境を改善する方法はいくつもあるよ!
僕も同じような悩みを抱えてフリーランスとして独立する道を選んだよ。
まずは自分の価値観を明確にしてそれに沿った行動をすることが大事だよ!
この記事で紹介する年収アップや環境改善の方法
- 転職:高収入の職場への転職で年収を引き上げる、休みが取りやすい職場へ転職
- 昇進:管理薬剤師や責任者を目指して昇給
- 資格取得:専門性を高め、収入アップのチャンスを増やす
- フリーランスとして独立:自由度の高い働き方で高収入を目指す
- 副業・投資:本業に加えて収入源を増やす
- 薬局経営・起業:薬局を開業する、もしくは薬剤師資格を活かして独自の事業を立ち上げる
各選択肢のメリットやデメリットも解説し、薬剤師として理想のキャリアと収入を実現するためのポイントをお伝えします。
【大切なのは収入?時間?】自分の求める年収や待遇を明確にする
薬剤師として働いていると、「思ったよりも年収が伸びない」「業務負担に見合った報酬がもらえていない」「休みが取れない」「労働時間・拘束時間が長い」と感じることがあるかもしれません。収入や待遇に対する不満を解決するには、まず自身が求める条件を明確にし優先順位をつけることが重要です。
以下のようなポイントを押さえて、理想とする働き方や収入のイメージを明確にしてみましょう。
- 具体的な年収の目標を設定する
「年収を上げたい」と漠然と思うだけでは、行動につなげにくいものです。
例えば「年収600万円以上」「年収が安定している職場」「定期昇給〇〇円は欲しい」「業務量に応じた報酬が欲しい」など、具体的な目標額や条件を設定すると、次に取るべき行動が明確になりやすくなります。 - 収入以外の条件も明確にする
収入は大切な要素ですが、働く環境ややりがいも見逃せないポイントです。
「スキルアップの機会が豊富な職場」「勤務時間が柔軟な働き方ができる」「休みがとりやすい」「自分の時間、家族との時間が多く取れる」など、収入面以外に重視したい条件をリストアップしておきましょう。 - 働くうえでの優先順位を考える
すべての条件を満たす理想的な職場はなかなか見つからないことが多いです。そのため、「収入を優先するのか」「やりがいを重視したいのか」といった優先順位をつけ、自分にとって大切なものが何かを考えましょう。こうした準備をすることで、次のステップで選択肢を比較する際の指針ができ、判断しやすくなります。
自分が何を重視したいか優先順位をつけてみよう!
【転職・昇進・資格取得・独立・副業、投資・起業】年収アップのための選択肢6選
薬剤師が年収アップを目指すには、さまざまな方法があります。それぞれのメリット・デメリットを含めた代表的な選択肢をご紹介します。
1. 【最も一般的で効果的】転職
年収アップを目指す最も一般的で効果的な方法が転職です。特に薬剤師は需要が高い職種であり、職場によって年収に違いがあり、年収の高い職場への転職は有効な手段となりえます。
- メリット:高収入の職場が見つかる可能性が高い。新しい職場でスキルややりがいが増すケースもある。働きながら転職活動を行うことによってリスクを抑えながら年収アップを狙える。
- デメリット:新しい職場環境に適応する必要があり、ミスマッチなどのリスクも伴う。また、転職活動には時間と労力がかかる。
転職は最も手っ取り早く年収を上げる方法だよ!
現在の職場に勤めながら転職活動すればリスクも最小限に年収を上げられる可能性が高いよ!
2. 【環境変化を抑えて年収UP】昇進
現在の職場での昇進を目指すことで、年収を増やすことも可能です。特に管理薬剤師や管理職ポジションに昇進することで、年収が上がることが期待されます。
- メリット:慣れ親しんだ職場で昇給が見込めるため、環境の変化が少ない。
- デメリット:昇進には上司の推薦や経験、実績が求められるため、一定の努力やスキル向上が必要で時間がかかる。年収の天井が高くない。
時間がかかりすぎるため、僕はこの選択肢はパスしました。
3. 【専門性向上、市場価値も高められる】資格取得
薬剤師には、専門性を高めるための資格がいくつかあります。例えば「がん薬物療法認定薬剤師」「精神科薬物療法認定薬剤師」などがあり、これらの資格を取得することで専門性が高まり、より高い給与が得られる職場や役職に就くことができます。
- メリット:専門性が向上し市場価値が高まるため、年収アップの可能性がある。転職やフリーランスとしての独立においても有利。
- デメリット:資格取得には勉強や試験のための時間や費用が必要。また、資格があるだけで年収が上がるわけではなく、活用できる職場が求められる。職場によっては資格を取得しても給与が上がらない場合もある。
僕が勤めていた病院では資格をとっても給料が上がらなかったよ(;_:)
自分の職場が資格取得によって給料が上がるか確認してみよう!
4. 【高収入で自由な働き方】フリーランスとしての独立
独立し、フリーランスとして働く道もあります。病院や薬局などの医療機関での薬剤師業務以外にもWebライターやコンサルタント業務など、専門知識を活かして独立するケースもあります。
- メリット:成功すれば高収入が期待でき、自由度の高い働き方が可能。
- デメリット:仕事が安定するまでの収入の変動リスクが大きく、独立に向けた準備や経営スキルも必要です。
5.【会社員との二刀流がおすすめ】 副業や投資
薬剤師業務と並行して副業を行う、あるいは資産運用として投資をすることで、収入を増やすことも考えられます。特に副業として在宅で行えるものや、医療・薬学に関連する講師や執筆業なども選択肢になります。
- メリット:本業と並行して収入を増やせる可能性がある。
- デメリット:時間の確保が難しく、本業に支障をきたすリスクがある。また、副業や投資には一定の知識やリスク管理が求められる。副業も投資も成長するまでに時間がかかる。
副業が禁止ではない会社にお勤めの方は副業に挑戦するのもおすすめ!
僕自身、会社員時代にもブログやYouTube、せどりなどの副業もしていたよ。
6. 【ハイリスク・ハイリターン】薬局経営・起業
薬剤師として自分の薬局を経営したり、薬局以外でも薬剤師資格を活かしたビジネスで起業する方法もあります。特に薬局の開業は、地域のニーズに応じたサービスを提供できるため、うまくいけば安定した高収入が期待できる選択肢です。
薬局経営や起業も夢があるけど、ここまでの選択肢の中で一番リスクは高い印象。
リスクを飲み込める方は挑戦してみることもおすすめ!
薬局経営
調剤薬局の開業は、地元の医療機関や地域社会とのつながりを大切にしながら運営できることが魅力です。成功した薬局オーナーは一般的な薬剤師よりも大幅に高い収入を得ることが可能です。具体的には、立地や集客力次第で年収1,000万円以上も十分に見込めます。経営が軌道に乗れば、複数店舗の展開によるさらなる収益アップも期待できます。
- メリット:薬局経営が安定すれば高収入が得られ、地域医療に貢献する満足感も得られる。
- デメリット:開業にはまとまった初期投資が必要で、競合との関係や経営ノウハウも重要。また、患者数や医療機関との関係が収入に影響を与えるため、リスク管理が欠かせない。
起業(薬剤師の知識を活かしたビジネス)
薬剤師の知識を活かし、例えば健康相談やメディカルライティング、サプリメントや健康食品の開発、教育コンテンツの提供といった分野で独自の事業を立ち上げることも考えられます。特に、近年ではオンラインでの健康相談サービスや専門的な薬学知識を生かしたコンテンツビジネス、講師業なども注目を集めています。新しいニーズに応えることができれば、高収入を目指すチャンスが広がります。
- メリット:自由度が高く、需要に合ったサービス提供で収益を拡大できる可能性がある。自身のスキルやアイデア次第で、事業規模を大きくしていくことも可能。
- デメリット:事業が軌道に乗るまでの収入は不安定で、経営やマーケティングの知識も必要。また、事業の立ち上げには準備期間と資金が求められ、失敗リスクも伴います。
【薬剤師はどこに勤めると年収が高い?】主な勤務先ごとの平均年収と特徴
薬剤師の勤務先によって、収入や働き方には大きな違いがあります。ここでは、代表的な勤務先ごとの平均年収と特徴について解説します。
勤務年数や役職などによっても大きく変動することがあるので、35歳前後のフルタイム勤務の薬剤師の参考値としてみてください。
- 病院
病院薬剤師の平均年収は約500万円前後です。病院では様々な診療科や業務を経験できたりやりがいを感じる方も多いでしょうが、夜勤や当直がある場合もあり、家族に負担をかけたり生活リズムが不規則になることもあります。 - 調剤薬局
調剤薬局で働く薬剤師の年収は約500〜600万円前後が一般的です。地域の医療を支える役割を果たし、患者とのコミュニケーションを重視した働き方ができることが特徴です。個人経営の薬局などでは年収が変動しやすく、職場によっては高収入のチャンスもあります。 - ドラッグストア
ドラッグストア薬剤師の平均年収は約600万円前後と比較的高い傾向にあります。医薬品の販売だけでなく、接客や商品管理、販売促進業務にも関わるため、多様なスキルが求められます。その分、役職が上がれば年収アップも期待できます。 - 製薬企業
製薬企業で働く薬剤師の平均年収は、他の勤務先と比較して高く、約600〜700万円が一般的です。企業内では、製品の開発・品質管理・薬事対応などの専門知識を生かしたデスクワークが中心となる職務が多く、知識の深さが評価されるため、収入も比較的高くなる傾向があります。
また、製薬企業のMR(医薬情報担当者)として働く場合薬剤師資格を持つMRの年収も、製薬企業内の他の職種と同様に高めで、一般的には約600〜800万円程度が期待できます。営業職としての役割が強く、医師や医療従事者に対して自社の医薬品情報を提供し、信頼関係を築くことが重要です。成果に応じたインセンティブ制度が設けられていることが多いため、実績次第では年収が大きく伸びる可能性があります。また、MRは出張や外勤が多く、体力と精神的なタフさが求められる仕事ですが、結果に応じて報酬が増えるため、頑張り次第で高収入が狙える職種です。
製薬企業内での職種や業務内容により年収が異なりますが、薬剤師資格を活かしつつ高収入を目指せる環境が整っているため、企業でのキャリアアップを目指す薬剤師にとって魅力的な選択肢といえるでしょう。
僕が約10年間働いていた病院では退職の年の額面年収が約510万円くらいだったよ。
当直も日直も頻繁にあったのに、今考えると少ないですね(;_;)
年収を上げたいのであれば、年収が高い業界への転職が一番だよ!
【転職?スキルアップ?独立・起業?】自身のキャリアビジョンに合ったアクションを起こす
薬剤師が年収や待遇を改善するためには、自分のキャリアビジョンに沿った行動を選ぶことが大切です。年収アップやスキルアップだけでなく、ワークライフバランスの確保など、自分にとって最適な働き方を見つけることが重要です。
以下を参考に、理想のキャリアに向けて適切なアクションを見極めましょう。
- 収入重視であれば転職を検討する
年収アップを第一に考える場合、高収入の職場や成長業界へ転職するのも一つの方法です。特にドラッグストアや製薬企業のMRなどは一般的に高収入の傾向があり、職場ごとの待遇やキャリアの展望を確認しながら最適な職場を探しましょう。 - 専門性を高めたい場合は資格取得やスキルアップを目指す
キャリアの幅を広げたり、専門分野での活躍を考えているなら、認定薬剤師資格や専門的な知識を磨く研修に参加することが効果的です。取得した資格が自身の市場価値を高め、収入アップやキャリアアップにもつながりやすくなります。 - 独立を目指すなら長期的な計画を立てる
将来的に独立やフリーランスとしての働き方を希望する場合、資金やスキルの準備が必要です。薬局の開業や自分のビジネスを起業する場合、経営に関する知識や資金計画も含めた長期的な視点での準備が重要です。 - ワークライフバランスを重視するなら、柔軟な勤務形態が可能な職場を選ぶ
仕事とプライベートの両立を最優先する場合、休みが取りやすく柔軟な勤務体系が整った職場を選ぶことが大切です。調剤薬局の中にはシフト制や短時間勤務が整備されているところも多く、製薬企業の中にはリモートワークや週3〜4日勤務を提供する企業も増えています。面接や職場見学の際に実際の勤務形態について確認し、自分に合った働き方ができるかを確かめることがポイントです。
自身のキャリアビジョンに合ったアクションを見つけ、計画的に行動することで、理想のキャリアと収入を手に入れることができるでしょう。
自分の重視したいポイントに優先順位をつけて適切な行動をしよう!
まとめ:自分の中の優先度を明確にしてから適切な行動を起こそう
薬剤師が年収や待遇、働きやすい環境を求めてキャリアを見直す際には、自分の理想とする働き方や収入条件を明確にし、それに合った行動を選ぶことが大切です。
以下に、年収アップや職場環境の改善を目指すための具体的な選択肢をまとめます。
キャリアと職場環境を改善するための選択肢
- 年収アップを目指す場合
高収入の職場への転職や、管理薬剤師などの昇進を目指してキャリアアップを図る方法があります。また、専門的な資格の取得や、副業・投資といった新しい収入源の確保も選択肢です。さらにはフリーランスとしての独立や薬局経営や起業といった独立の道もあり、成功すれば安定した高収入が期待できます。 - ワークライフバランスを重視する場合
柔軟な勤務形態が可能な職場を選ぶことで、働きやすさや休暇の取りやすさを確保できます。調剤薬局や製薬企業の一部には、短時間勤務や週3〜4日の勤務を導入している職場もあり、リモートワークを取り入れる企業も増えています。働きやすい環境を求める場合、転職エージェントなどを活用して転職先での実際の勤務体制について確認し、自分に合ったワークスタイルが叶う職場を見つけることが大切です。 - 安定した待遇や福利厚生を重視する場合
長期的に安定した働き方を望む場合、企業内薬剤師として製薬企業や医療機関でのキャリアを築くのも有効です。特に製薬企業は福利厚生が充実していることが多く、働きやすさと安定した収入が得られる可能性が高いです。
自分のキャリアビジョンに合った方法を見極め、計画的に行動することで理想の働き方を実現できるでしょう。
今、自分の収入・労働環境に不満がある方は自分が重視したいものの優先順位を決めて一歩踏み出してみましょう!
きっと今よりもいい未来が待っているよ!
最後までご覧いただきありがとうございました。