
フリーランスとして独立したら働き方や収入はどうなるのだろう?
薬剤師として働く中で、このように考えたことはありませんか?

僕自身、2023年末に約10年勤めた病院を退職し、2024年からフリーランス薬剤師として新たな一歩を踏み出したよ!
その結果、一年目の手取りの収入は約724万円まで伸びたよ!
病院勤務時代と比べて大幅に収入が増えただけでなく、日直や当直から解放され、自分や家族との時間も増えました。
働き方を変えたことで、経済的にも時間的にも自由を手に入れたのです。
「独立して本当にうまくいくのか?」と不安に思う気持ちはよくわかります。私もそうでした。
しかし、実際には案件の選び方やスケジュールの工夫次第で、収入を増やしつつ働き方も自由にコントロールできるようになります。
こちらの記事で失敗しづらい独立のための選択肢も紹介していますので、よろしければご覧ください。
今回の記事では、私自身が体験したフリーランス薬剤師のリアルな年収事情や独立後の働き方について詳しくお伝えします。
悩みを抱えているあなたの背中を押すヒントになれば幸いです!
フリーランス薬剤師1年目の手取り年収は約724万円!
2024年、フリーランス薬剤師としての初年度、私の手取り収入は約724万円でした。

この金額は12月分の報酬の入金前かつ源泉徴収税(10.21%)が引かれた後の金額です。
また、この中にはWebライターとしての執筆の報酬や駐車場の賃料、売電収入が含まれていますが、大半は薬剤師業による収入です。
病院薬剤師時代の最終的な額面年収は約520万円だったため、フリーランスになったことで手取り収入は大幅に増加しました。
しかし、この724万円はあくまで2024年に「手元に入ってきた金額」であり、以下のような税金や保険料を自分で負担する必要があります。
健康保険料
国民年金
所得税
住民税
個人事業税
私は現在、退職時の職場の健康保険を任意継続して利用しているため、国民健康保険より保険料が安く済んでいます。
これもフリーランスとして収入を管理する際の大きなポイントと言えます。
病院薬剤師時代と比較して手取りが大幅にアップしたポイント3選

病院薬剤師時代の手取り収入は額面年収約520万円から、税金や社会保険料を差し引いた後の金額(約400万円)でした。
月3〜4回の当直勤務や休日の日直勤務を行ってこの程度の水準でした。
これに対し、フリーランス薬剤師として独立した後は、労働時間を大幅に減らしつつ手取りが増加しました。
フリーランスとして稼ぐ上では、以下の点が収入アップにつながっています。
1. 勤務時間の自由度が高い
サラリーマン薬剤師と違い、案件や勤務時間を自分で調整できます。
複数の契約先を持つことによって、稼ぎたいとき、やる気に満ち溢れているときは勤務時間を増やすことによって収入アップにつながります。
2. 高単価案件の受注
特に地方や人手不足のエリアでは、時給が高めの案件が多い傾向にあります。
また、自身で単価交渉を行うので、案件ごとにクライアントと折り合う単価を設定することができます。
3. 副業の自由度
フリーランスなら副業もしやすく、多角的に収入を得られます。
私の場合、薬剤師業以外にWebライターやブログの運営、駐車場の貸出などをおこなって収入の柱を増やしています。
フリーランス薬剤師の1年目に感じた3つのメリット

フリーランス薬剤師として働き始めた1年目は、多くの新しい経験や発見がありました。
特に、病院勤務時代には得られなかった経済的自由や時間的自由、そして自己成長のチャンスを強く実感しました。
その具体的なメリットについて詳しくご紹介します。
1. 経済的自由が手に入る
フリーランス薬剤師になれば、自分の働き方次第で収入をコントロールできます。
病院勤務時代よりも収入が増えるだけでなく、高単価案件を選ぶことで効率的に稼ぐことが可能です。
また、高単価案件を選んだり複数の案件を掛け持ちすることで、さらなる収入アップも期待できます。
2. 時間的自由が増える
働く時間や休みを自由に調整できるのがフリーランスの大きな魅力です。
日直や当直といった不規則な勤務がなくなり、趣味や家族との時間を確保しやすくなります。
生活のバランスを取りやすくなったことで、心身ともに充実した日々を送れるようになりました。
独立後の労働環境の変化
• 勤務時間:日直・当直勤務があり、不規則な生活になりがち。
• 自由時間:週5日、基本的には必ず出勤しなければならず、仕事中心の生活でプライベートの時間が少なくなりがち。
• 勤務時間:契約時に条件を提示します。私の場合は基本的には9時から17時、長くても18時までの勤務にしています。
• 自由時間:現在は薬剤師業は週4日にしているので、出勤しなければならない日数が少ない。
3. 自己成長のチャンスが広がる
フリーランスとして働く中で、スキルや人間的な成長を実感できます。
案件を選んだり、条件を交渉したりする中で、薬剤師としての専門スキルだけでなく、ビジネススキルやコミュニケーション能力も向上しました。
フリーランス薬剤師1年目に感じた3つのデメリット

フリーランス薬剤師として働き始めると、多くのメリットを実感しましたが、一方でデメリットも少なからず感じる場面がありました。
特に独立1年目は、予想以上に大変だったこともあり、以下のような課題に直面しました。
1. 収入が不安定
病院勤務時代のように毎月安定した給料が振り込まれるわけではなく、案件のスケジュールや稼働日数によって収入が変動することがフリーランスの大きな課題です。
特に1年目は取引先や案件の種類が定まらず、将来の見通しが不透明な状況が続くため、不安を感じることもありました。
対策: 信頼できる取引先を確保しつつ、複数の収入源を持つように心がけることが重要だと感じました。
2. 社会保険料や税金の負担
フリーランスになると、健康保険や年金を自分で手続きし、支払う必要があります。
私の場合は退職後も元職場の健康保険を任意継続しましたが、それでも保険料や税金の負担は大きく感じました。
加えて、住民税や所得税の支払い時期が重なると、かなりの出費が発生するため、1年目は特に資金繰りを慎重に考える必要がありました。
対策: 収入の20~30%を税金や保険料の支払い用に確保し、計画的に運用することが大切です。
3. 自己管理の重要性
フリーランスとして働く場合、勤務スケジュールや体調管理をすべて自分で行う必要があります。
自由な働き方の反面、仕事量を増やしすぎると過労になりやすく、逆に働かなければ収入が減るというプレッシャーもあります。
私も最初の数か月はスケジュールを詰め込みすぎてしまい、疲労が蓄積してしまいました。
対策: 働きすぎを防ぐためにスケジュールを調整し、定期的に休みを取ることが大事です。また、効率的な働き方を心がけるようにしました。
独立を考えている薬剤師へのアドバイス
フリーランス薬剤師として独立することは、経済的にも時間的にも自由を手に入れる大きなチャンスです。
ただし、税金や保険料の管理、案件の選び方など、サラリーマン時代には意識しなかった部分を自分で対応する必要があります。
これからフリーランス薬剤師を目指す方は、以下のポイントを意識すると良いでしょう。
- 収入と支出のバランスを考える
税金や保険料を見越して、適切に予算を組む。 - 健康保険と年金の選択肢を検討する
任意継続や国民健康保険、国民年金基金などを比較する。 - 高単価案件を積極的に探す
特に人手不足の地域や条件の良い求人を見つける。
まとめ
フリーランス薬剤師として独立した1年目は、経済的自由と時間的自由を手に入れる大きな転機となりました。
年収は約724万円と病院勤務時代に比べて大幅に増加し、働き方も柔軟にコントロールできるようになりました。
一方で、収入の不安定さや税金・保険料の自己負担、そして自己管理の重要性といった課題も実感しました。
これらのデメリットを克服するためには、案件の選び方や資金計画、働き方の工夫が欠かせません。
フリーランスとしての働き方は、不安もありますが、それ以上に得られる自由や成長のチャンスがあります。
フリーランス薬剤師として独立するための具体的な解説記事も書いています。
この記事が、独立を考えている薬剤師の背中を押すきっかけになれば幸いです!